九曲紅梅

アロマ

花果香

風味

糖蜜のような甘い香りのファーストノートから、梅のような柔らかな花果香へと変わります。深みがあり、層を成すような複雑な風味、少しの渋みがあるがバランスが良く心地良い紅茶です。

好相性の食べ物

チーズ。

コンディメンツ（お茶にあわせて）
ストレートで。

九曲紅梅は浙江省で唯一の紅茶で、1926年に初めて開発されました。浙江省には28の銘茶がありますが、そのうち27は緑茶です。葉は細長く、味わいは甘く、ドライフルーツの香りがします。この紅茶は鮮やかな水色（すいしょく）で、素晴らしいフルーティな風味と爽やかな口当たりが特徴です。外観は釣り針のように引き締まった茶葉で、光沢のある黒色をしており、お湯を注ぐと鮮やかな紅色になり、爽やかな香りを放ち、まるで赤い梅のように見え、滑らかな後味が続くことから紅梅の名が付けられました。

九曲紅梅は「九曲烏龍」とも呼ばれます。中程度の琥珀色で、透明感があり、滑らかな舌触り。真っ赤に煎じられた紅茶は、蜂蜜のような甘い香りが食欲をそそり、味は素晴らしく滑らかです。松、蘭、リンゴの繊細な香りと、濃厚でフローラルな甘さの下地にある、何とも言えない風味の厳選された新鮮な紅茶です。ダージリンのファーストフラッシュやニルギリのフロストティーのような揮発性のある風味はなく、ある程度中国茶の理解が深まった段階で飲むと、この紅茶の良さを感じられると思われます。

淹れ方は、宜興茶壷もしくは蓋碗が好ましいです。お湯を沸騰させた後、茶壺もしくは蓋碗を一度すすいでください。茶器にお湯を流すことで、茶器を清潔な状態にして、お茶の抽出に最適な熱条件を作り出すことにも役立ちます。1杯を美味しく飲むには、2g180mlのお湯で2分間抽出がお勧めです。何煎か継続して楽しむならば、150mlのお湯に5～7gの茶葉を入れ、30秒程度の短時間での抽出もお勧めです。ただし、これは科学的根拠というよりも、個人の嗜好によるものです。