ケニア

　ケニアでは、1903年に英国人入植者がリムルで、初めて茶の苗木を導入しました。当初はリムルやケリチョに小さな茶園が少数ある程度でしたが、ケニアでの紅茶の商業栽培は1924年に始まり、1956年にアフリカの生産者が紅茶の栽培を開始することが許可されるまで、英国の専売特許でした。

　茶園は、リフト山脈の西と東に位置し、標高1,500-2,700ｍの高地で栽培されています。高地には、ナクル、ナロック、ケリチョ、ボメット、ニャミラ、キシイ、カカメガ、ブンゴマ、ビヒガ、ナンディ、エルゲヨ・マラクウェト、トランス・ンゾイア、キアンブ、ムランガ、ニエリ、キリニャガ、エンブ、タラカ・ニティ、メルなど19の茶産地があります。

　大企業が運営する茶園では機械摘みでCTCの紅茶を製造し、小農家では現在も手摘みによる高品質なお茶を作っていますが、多くは大企業の茶園に原料を販売することが多いです。

　現在では、ケニアは中国、インドに次ぐ世界で3番目にお茶の製造量が多い国です。