お茶101:マスカテルはマスカテルではない!

お茶を褒める際に「マスカテル」という言葉を耳にすることがあるかと思います。

それでは、マスカテルってどんな意味があるのでしょう?では、ここで質問です。

1.ファーストフラッシュでマスカテルフレイバーを感じますか?

2.マスカテルはぶどうのマスカットが由来ですか?

正解はどちらもNOです。ぶどうのマスカットが由来と誤解されている場合があり、故にファーストフラッシュでもマスカテルを感じるというコメントが見受けられます。英語圏でもこの誤用があり、ぶどうの影響でMuscatelと書かれているお茶もあります。正確には、Musk(麝香:じゃこう)を意味しており、湿った動物のような匂いやなめし皮のような動物臭が語源です。このムスク、微量であると非常に魅惑の香りと化します。

ムスクを感じるお茶は非常に少なく、ダージリン87の茶園の中でも10本の指でカウントできるくらいの茶園でしか作られません。ダージリンの生産量はインド全体の生産量の1%にも満たず、そのうちセカンドフラッシュのみ、さらには限られた茶園の中の限られた場所にだけ見つけられる香りです。割合でいうとどのくらいになるでしょうか?!それだけ希少なムスクの紅茶、どんな紅茶にもムスクと付けて売られてしまっているのが現状です。本物の「ムスク」を求めて…。出逢った時にはとても嬉しくなりますね。

お茶101:お茶って何ですか?

お茶は、ツバキ科であるカメリアシネンシス・シネンシス、もしくはカメリアシネンシス・アッサミカの葉をお湯に浸して抽出した爽やかで香り高い飲み物です。紀元前2737年に中国の神農によって発見されたと伝えられており、水に次いで世界で2番目に消費されている飲料です。

世界で生産されるお茶の75%以上が紅茶、20%が緑茶、残りが烏龍茶、白茶、プアール茶、黄茶で占められています。

これらに加えて、ルーイボスティー、マテ茶、ローズヒップティー、カモミールティーなどのティサネやハーブティーも、世界中のお茶コミュニティで大変人気があります。ただし、これらはカメリアシネンシスの葉が含まれていないため、お茶ではないと定義されていることに注意が必要です。

お茶の世界は、その歴史が物語るように世界中の人々を虜にしてきました。お茶には長い歴史があり、非常に奥深い世界が広がります。お茶を巡り、幾多の戦いが行われてきました。現在では、私たちの多くが、一日の特定の時間に頼る癒しの飲み物です。私たちがお茶を選ぶ理由はたくさんあります。楽しいお茶の旅へようこそ。